2023年7月17日の試合を分析しました。
この試合ではチームの特徴が顕著にデータに出たので、まずはスタッツから試合を振り返ります。
試合終了時のスタッツ
レッドトルネードを走らせてはいけない
これは多分JHLの各チームも承知のことだとは思うのですが、速攻での得点がここまで多いとは思いませんでした。オフザボールの選手がマークの目線を外す動きなど、他チームに比べて速攻戦術がかなり練られている印象を受けました。
これからレッドトルネードと対峙するチームが速攻への対策をしたらこのスコア分布にどれほど影響が出るのか、速攻以外の戦術も見てみたいですね。
フリースロー数の違いから見えるレッドトルネードの戦略
両チームとも立体的なDFを展開していましたが、DFの大きな違いはフリースロー獲得数に表れています。
レッドトルネードのDFのフリースロー獲得数は22、一方でレガロッソのフリースロー獲得数は11と2倍の差がついています。
その結果OFを組み立ててもフリースローで切られてしまい、運動量の多いレッドトルネ―ドDFを崩しきれずにバックプレイヤーの個人技での突破いや、パッシブ予告を受けての苦し紛れのディスタンスシュートが増えました。これによってレッドトルネードはシュートブロックして逆速攻という、狙い通りの試合運びとできていたのではないでしょうか。
裏付けとしてシュートブロックのデータを見ると、DFのブロックによりゴール未到達となったシュート数についてレガロッソは8本、レッドトルネードは0本とここでも顕著に差が出ていました。
ちなみに、レガロッソのブロックされたシュート8本の内訳は佐藤選手1、山田選手2、玉井選手4、堤選手1となっています。
「レッドトルネードを走らせない」ための対策として速攻の戻りの守り方はもちろん、OFの終わり方から考える必要がありそうです。
これがたまたまの分布なのか、すべてがレッドトルネードの狙い通りなのか・・・
ますます今シーズンのレッドトルネードの試合を追いかけて分析してみたくなりました。
個人分析
両チームの得点数の多いプレイヤーの打ち分けを見てみます。
レガロッソ
中川選手
堤選手
レッドトルネード
三重選手
成田選手
中田選手